やけ食い

食べすぎは体によくありません。しかし、「分かっているけど、ついつい……」なんて人が多いのではないでしょうか。そこで、食べすぎを防ぐ方法についてご紹介します。

■時間をかけて食べること

急いで食べることはよくありません。男性に多いのですが、口にご飯を放り込むようにして食べる人がいますが、こうした食べ方が過食につながります。

これは、「食欲」がどのようにして起こるか、また収まるのかに関係しているのです。


人間の食欲は「摂食中枢」と「満腹中枢」によって制御されています。血液中のブドウ糖が少なくなると摂食中枢が機能して、食欲が出ます。ご飯を食べて血液中のブドウ糖が増えると、満腹中枢が機能して、食欲が収まります。


問題は、満腹中枢が機能するのに、食物を食べ始めてから20分ぐらいの時間がかかることです。ですから前述のような食べ方をすると、「まだおなかいっぱいじゃない」と、満腹中枢が働く前に食べすぎてしまうことがあるのです。


ですから、満腹中枢が機能するように十分に時間をかけて食べるようにすれば、食べすぎを防ぐことができるのです。


■よくかんで食べること

「よくかんで食べること」も過食を防ぎます。これは、時間をかけて食べることにつながるのはもちろんですが、実はそれ以外にも理由があります。


あごを使い、そしゃく運動をすると「ヒスタミン」という物質が分泌されます。
このヒスタミンには満腹中枢に働いて、食欲を抑える機能があるのです。どれだけかんだかで「食欲の抑え時」を脳が判断しているのだと考えられています。


ですから、よくかむことは満腹中枢を機能させることにつながり、それが食べすぎを防ぐことになるのです。


ちなみにヒスタミンには満腹中枢を刺激するほかに、覚醒を促す作用もあると考えられています。ガムをかんでいると眠くならないというのは、「そしゃく運動→ヒスタミンの分泌促進→覚醒」という脳の働きを利用したものなのです。


■おなかを膨らませること

上記以外に「満腹中枢を刺激して食欲を抑える」のに、胃を満たすという方法があります。胃壁の拡張も満腹中枢に働きかけるのです。つまり、「胃が膨らむぐらい食べたよ」という信号が満腹中枢に伝わって、食欲を抑えるわけです。


ですから、食事の初めに胃に膨満感を与えやすい低カロリーのものを摂取すると、それ以降に食べすぎることを防ぐことができるというわけです。

この手法はダイエット食品などに使われていますが、低カロリーのものばかり食べていては血糖値が十分に上がらず、体に不要な負担をかける場合があります。もしダイエットをする場合には十分気を付けましょう。